働けないと諦めていた奥さんへ
“才能が花開く”スタジオ

ジャンルを問わず幅広い講座が毎日のように開かれ、タイに住む
女性たちがステップアップできる場所―――「デコクラフト・スタジオ」。
自ら会社を立ち上げ、運営する代表・瀧川さんの想いを尋ねました。

働きたいのに働けない。そんな環境にジレンマを感じていませんか? 自分らしさを見失っていませんか?

駐在員の旦那さんに伴ってタイに来た奥さんは、タイの法律上、働くことが禁止されています。その成約に苦しみ、タイ生活を心から楽しめない……そんな悩みを抱える女性をサポートするのが、瀧川さんが運営する「デコクラフト・スタジオ」です。

モノづくりや料理、健康、美容、ビジネスなど多岐に渡る講座を企画・運営し、スタジオの予定はほぼ毎日埋まる人気ぶり。「立ち上げから2年が過ぎた頃から、予定が埋まるようになりました。講師としての協力者も増え、日本から来てくれる方もいます。人の繋がりに感謝ですね」。

会社員時代は大手外資企業に勤め、キャリア志向が強かった瀧川さん。2005年から駐在として二度目の来タイ。その後、自分のキャリアに不安を覚え、うつ病を患ったこともあったと振り返ります。

周りのサポートを受けて克服した後、いつの日からか「自分で何かを始めたい」という気持ちが芽生えていました。そして2014年、起業のために見つけた事務所が、今のスタジオ。瀧川さんは当時から、働けない女性たちや、資格を取得したけれどキャリアに生かされていない現状、子連れで学びを得られる場所が少ないことが気がかりだったと言い、スタジオを通してそのサポートを実行していきます。

子どもも成長、大人も成長。
何歳になっても“学び”ですね

「タイにいる間に資格を取る人はたくさんいますが、実際に仕事に繋げている人は少ないです。だからこそ、取得後から仕事として活動を始めるまでのプロセスを学べる場所はもちろん、子連れということで行動範囲が限られてしまう方々のための場所を作りたいと思ったんです」。

そのひとつが、昨年10月から始動した“仕事力アップ委員会”。参加者それぞれが思い描く“やりたいこと、なりたい自分”を実現するために、参加者同士で意見交換を重ねると同時に、瀧川さんが手がけるイベントや新しい企画を一緒に作り上げていきます。「タイにいるからといって、キャリアの中断期間ではないと思うんです。

履歴書にはハッキリ書けなくとも、“核のある体験”として人に語れる。そんな経験をここで提供できれば」。

やりたいことを実現するために、何が必要か。どんなステップで、何をすべきか。ここでの経験はビジネスだけじゃなく、どんな場面でも役に立つ。実践を通して、頭と体で経験してほしいと言葉に力を込めます。

「スタジオに通い出したことがきっかけで、今まで内側にだけ向けていたことを外に向けて発信したり、自信がついて顔つきまで変わったり。目の前で変化を遂げるみなさんの姿を見られるのが、私のやりがいです。子どもだけじゃなく、大人になっても成長できる。何歳になっても、学べますから」と笑顔がこぼれます。

一方で、3月上旬には企画から構成、当日の進行まで子どもたち主体で行う「春祭り with みらまち」を開くなど、子どもの創造力を刺激する働きかけも行っています。当日は300人以上が訪れる大盛況。

瀧川さんは終始、相手の立場を想像し、接客する子どもたちに驚きっぱなしだったのだとか。「バンコクは人材の宝庫です。みなさんいろんな才能を持っているのに、それを眠らせておくのはもったいない。大人も子どもも、自分を高める場として訪ねてもらえたら」。今日もスタジオでは、いくつもの才能が花開いています。

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3月4日に行われた「春祭り」の準備の様子。子どもたちもスタッフとしてそれぞれに意見を発表します


PROFILE
瀧川 裕美
Hiromi Takikawa
1975年、東京生まれ。国際基督教大学卒業後、外資系石油会社に勤務。2001年、タイに赴任し、タイ人男性と結婚。産休・育休期間を除いて働き続けていたが、仕事が原因でうつ病になり、退職。専業主婦〜うつ病治療を経て2014年6月にスタジオを開設。ポーセラーツ資格保持。リフレッシュ方法は、好きな曲を聴きながらポーセラーツや絵付けに没頭すること。

 


デコクラフト・スタジオ

みなさんの“やりたい”を叶えるための場所

ポーセラーツ、デコパージュ、バッグ等のクラフトレッスンからパン、スイーツ等の料理や各種セミナーを随時開催。キッチンやセミナールームのレンタルも行っています。

[問い合わせ]
Email:dcsreservation@gmail.com
Line:@decorcraft
Website:ameblo.jp/decorcraftstudio


編集部より
「最終的なゴールは、まだまだ先の……壮大な話です」と取材最後に教えてくれた瀧川さん。誰もがジレンマなく働け、それがタイにとってもプラスとなる仕組みづくりを目指し、今は強い土台を作っている最中です(山形)

取材・文 山形 美郷


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