快進撃を続ける挑戦者
「ばーる」から「十番」、そして…


2013年6月。タイでまだ“ナポリピザ”という言葉が浸透していなかった時代に
開いたのがイタリアン酒場「ザ・ばーる」。その後、瞬く間に業態の異なる4店舗をオープン。
着実にステップを刻む渡辺さんの次なる一歩を尋ねました。

 

「オープン前から決めていたのは、業態の違う飲食店を開くこと。そして5年で7店舗をオープンすること。それぐらいのスピード感でやっていこうと思っていました」。そう話すのは、現在バンコクに5つの飲食店を展開する渡辺寛基さん。1店舗目の「ザ・ばーる」は、バンコクで初めての本格ナポリピザを提供するお店として一躍、話題の的に。その後も本格手打ち蕎麦、上質な寿司、焼き物をコンセプトにした囲炉裏、薪焼きと次々に新しい店舗をオープンし、その活躍はとどまるところを知りません。

渡辺さんがタイで勝負しようと決めたきっかけは、16歳の時に家族で訪れたタイ旅行。当時、父親からもらったナポレオン・ヒルの『思考は実現化する』という成功哲学の本に感銘を受け、自分の将来を模索していた頃でもありました。高校卒業後はシーナカリン大学に入学。在学中に飲食業に挑戦したいとカフェをオープンし、3店舗を展開。経営が順調にも関わらず売却を決意したのも渡辺さんらしい。「カフェに関わらず、大きな事業を手掛けるために必要な知識・技術を身につけたかった」と、振り返ります。

“ゴールを決めて、
計画を立て、実行する”。ただそれだけです

日本で本格的な修行をしたいと、タイを離れることにしたのは27歳の時。そこにあったのは、「ゴールを決めて、計画を立て、実行する」という16歳から掲げていた信念でした。「『どうせできない』という周囲の声は一切気にならなかった。そんな自分の考えを理解し、将来の保証がない中でも唯一信じて付いてきてくれたのが、今の妻でした」。

ひたすら働きづくだっという東京での修行時代は、料理とサービス業の基礎を徹底的に学び、毎日の睡眠時間は3時間ほど。それでも、一つでも多くのことを吸収したいと、渡辺さんの挑戦の日々は続きました。再びタイの地を踏んだのは3年後。日本で学んだ全てのことが、今の事業に生かされています。

自らが現場に立ち、従業員とともに汗を流した「ザ・ばーる」のオープンから4年。現在は、渡辺さんの考えに賛同する20年以上の熟練者らが集まり、各店舗を少しずつ任せられるように。

「将来的には今自分がやっていることを彼らに託していき、現場を指揮する立場になってもらいたいと考えています。そして次の構想は、すでに頭の中で明確にあります。20代でカフェを売却した時同様、飲食業にとどまらず、いずれは別の事業を展開していきたいです」。

一歩も二歩も先を読み、実行へと移していく渡辺さん。その視線の先に、きっとゴールはないのです。

今年の4月にオープンした「薪ばーる」では、薪を使って焼き上げた香り高いお肉が味わえる

 


PROFILE
渡辺 寛基 Hiroki Watanabe
K&M Co., Ltd. 代表取締役。1983年生まれ。岡山県出身。5つの飲食店を経営。店造りのこだわりは、「オープンカウンター」。食材や衛生面を含め、全部を表に見せることで安心してもらえるようにと考えている。リラックス方法は、体を動かすことと、愛犬2匹(レオ♂とモナ♀)との散歩。

 


ばーる/十番
系列の5店舗はこちら
ザ・ばーる:スクンビット33
蕎麦十番:スクンビット33
寿司十番:スクンビット23
囲炉裏十番:スクンビット49
薪ばーる:スクンビット49
[問い合わせ]
Facebook: ザ・ばーる


編集部より
現状に満足せず上を目指し続けるビジョンと、そこから生まれるアイディアになるほどと頷いてばかり。自分たちの知識・技術をタイに還元したいと話す姿が印象的でした。(M)

取材・文 山形 美郷

 


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