【BUSINESS TOPICS in Thailand】CLOSE UP▶帝人

経済成長を続けるタイで、躍動する日系企業の“いま”をトピックで紹介。

タイに開発拠点を開設
ポリエステル繊維のグローバル生産拠点へ

帝人は13日、ポリエステルを中心とした繊維の研究開発拠点をタイに開設すると発表。タイをグローバルでのポリエステル繊維の中核生産拠点と位置付け、研究開発による高機能・高品質でコスト優位性の高い製品開発を行う。
子会社の帝人フロンティア(TFR)が、2018年1月に帝人フロンティア・タイ・イノベーション研究室(タイランド/TFTIL)を開設。TFTILは、タイ初のポリエステルを中心とした繊維の研究開発拠点となる。場所は、タイ国立科学技術開発庁(NSTDA)が管理する民間向け研究施設タイランド・サイエンスパーク内(パトゥムターニー県)。
同日、バンコクで記者会見に出席した帝人の鈴木純社長は「新たな一歩を踏み出せた。タイを高級繊維分野におけるASEANの中心とする。原料の研究開発から生産・加工まで一貫体制となる」と語った。

タイ現法50周年。
グローバル生産拠点へ
一方、同日の記者会見では、同社が、2014年から構造改革の一環として進めてきた、タイにおけるポリエステル繊維の製造・販売拠点であるテイジン・ポリエステル(タイランド)へのポリエステル繊維の主要銘柄の生産移管の終了を発表。
現地法人トップの堀井哲也社長は「タイにはグループ9社(計1900人)があり、研究開発拠点が設置されるように、日本からポリエステル繊維の移管も終わり、名実ともに同分野のグローバル生産拠点となりました」と、帝人グループとしてタイが重要地域であることを強調した。
将来的には、タイ統括会社設立のほか、期待されるヘルスケア分野にも参入するという。

※2018年1月10日発行号では、テイジン・ポリエステル(タイランド)の堀井社長インタビューを掲載予定

左から帝人フロンティアの日光信ニ社長、鈴木社長、堀井社長

左から帝人フロンティアの日光信ニ社長、鈴木社長、堀井社長

 


 

12/12 バンコク都内で出店攻勢
モスフードサービス

モスバーガーは12日、バンコク都内のショッピングセンター「セントラル・ラマ3」にタイ7号店をオープンした。続いて19日には、BTSオンヌット駅前に今月開業したショッピングセンター「センチュリー・ザ・ムービープラザ・スクンビット」に8号店がオープンする。

「セントラル・ラマ3」内にある新店舗

「セントラル・ラマ3」内にある新店舗

 


 

12/12 バンコク都刑務所病院に無償資金協力
日本政府

日本政府は、草の根・人間の安全保障無償資金協力により「バンコク都刑務所病院医療環境整備計画」にかかる総額286万7,200バーツの支援を決定。12日、在タイ日本国大使館で署名式が実施され、佐渡島志郎大使と刑務所病院のウィラキット・ハーンパリパン院長など関係者が出席した。

同計画の対象となる刑務所病院は1975年に設立された2次医療機関の公立病院で、バンコク都近郊7カ所の刑務所に収容されている受刑者専用となっている。現在7カ所ある刑務所の収容者数は約3万3000人。

署名式に参加した、佐渡島大使(中央)とウィラキット院長ら

署名式に参加した、佐渡島大使(中央)とウィラキット院長ら

 


 

12/14 バンコク〜チェンマイ間高速鉄道で報告書手交式
国土交通省

「バンコク~チェンマイ間高速鉄道事業性調査最終報告書手交式」が14日、在タイ日本国大使館事務所で開かれ、日本側からは牧野たかお国土交通副大臣が、タイ側はアーコム運輸大臣が出席した。これまで同区間は、新幹線導入に向けて日タイ政府間で議論を重ねるとともに、事業性調査を実施。今後は、タイ政府の事業採択に向けて、日タイ政府間で協力を深めていくという。

 

この記事をSNSでシェア!

一番上へ戻る