【中国】世界PC出荷は7〜9月期に1割増、レノボ首位浮上

【亜州ビジネス編集部】

市場調査会社カナリスは9日、2020年第3四半期(7〜9月)の世界パソコン(PC:デスクトップ、ノート、ワークステーション含む)出荷台数が前年同期比12.7%増の7920万7000台に拡大したと報告した。増加率は前四半期の9.0%から加速し、過去10年間で最も高い伸びとなっている。メーカー別では、聯想集団(レノボ・グループ)がHPを追い抜き、再び首位に浮上した。

新型コロナウイルスの流行をきっかけにテレワークが普及する中、PC需要が拡大している。メーカー別のランキングを見ると、レノボが前年同期比11.4%増の1927万台(世界シェア24.3%)で首位となった。前四半期には、HPに首位の座を奪われていたが、再び奪還した格好だ。

2位
HPが11.9%増の1866万台(世界シェア23.6%)

3位
デルが0.5%減の1198万9000台(同15.1%)

4位
アップルが13.2%増の637万2000台(同8.1%)

5位
台湾宏碁(エイサー)が15.0%増の563万8000台(同7.1%)

レノボは世界シェア約2割でトップクラス。積極的な投資で事業規模を拡大してきた。05年5月、米IBMのPC事業を17億5000万米ドルで買収。「Think Pad」を含むPC部門を継承している。11年7月には、日本国内のPC事業をNECと統合。さらに17年11月、富士通のPC事業に出資すると発表している。スマホなどへ事業領域を拡大する「PCプラス」戦略を推進。その一環として14年10月、米IBMの低価格サーバー事業、携帯端末の米モトローラ・モビリティを買収した。


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