【中国】10月乗用車小売が8%増、新エネ車卸販売は倍増=乗聯会

【亜州ビジネス編集部】

中国で新車小売市場の回復基調が続いている。2020年10月の乗用車小売台数は、狭義ベース(マイクロバスを除く)で前年同月比8.0%増の199万2000台に拡大した。

プラス成長は4カ月連で、増加率は前月の7.3%からやや加速しており、前月比でも4.1%増加した。9日、全国乗用車市場信息聯席会(乗聯会)が報告した。

10月の小売台数が増加した要因について、マクロ経済や輸出の回復に加えて、中国国内のコロナ情勢の落ち着きが追い風と指摘。また、比較対象となる前年同月の実績が低かった反動や、新エネルギー車の好調回復も要因として挙げている。

車種別の10月小売台数は、MPV(ミニバン)が前年同月比10.1%減の10万7000台に縮んだものの、セダンが8.8%増の94万8000台、スポーツ用多目的車(SUV)が9.8%増の93万7000台に伸びた。前月比では、セダンが2.0%増、MPVが0.2%増、SUVが6.7%増で推移している。マイクロバスを含む広義ベースでは、全体の小売台数が前年同月比8.0%増の202万1000台(マイクロバスは8.1%増の2万9000台)だった。

1〜10月の累計では、狭義ベースで前年同期比10.2%減の1492万台、広義ベースで10.2%減の1517万7000台となっている。

メーカー別の10月国内小売ランキング(狭義ベース)は、一汽大衆が21万1000台で首位をキープ。2位以下には、上汽大衆の14万9000台、上汽通用の14万8000台、吉利汽車の12万9000台、東風日産の12万4000台、重慶長安汽車の10万8000台、長城汽車の10万7000台、東風本田の9万5000台、上汽通用五菱の8万7000台、広汽本田の8万6000台が続いた。

このほか、新エネルギー乗用車の10月卸売台数は前年同月比119.8%増の14万4000台に拡大。増加率は前月の99.6%からさらに加速し、前月比でも15.9%増加している。種類別では、電気自動車(EV)が前年同月比137.2%増の12万1000台、プラグインハイブリッド車(PHV)が58.6%増の2万3000台に達した。


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