【亜州ビジネス編集部】
海外で最近、中国メーカーの低価格スマートフォンが人気だ。越境ECサイトを通じ、価格1000人民元(約1万5700円)程度のスマホが飛ぶように売れているという。小米集団(シャオミ・コーポレーション)のサブブランド「POCO」によると、8月頃から販売数が急拡大し、足元では前年同期の3〜4倍に膨らんでいる。中国メディアが16日伝えた。
中国の低価格スマホが海外で人気を集めている要因について、業界関係者はコストパフォーマンスの高さを指摘した。また、中国はスマホのサプライチェーンが整っており、新型コロナウイルス流行下でも一定の供給を確保できた点も追い風となっている。さらに、近年は中国ブランドのイメージが改善しており、海外の消費者にも受け入れられるようになった。
前出の「POCO」のほか、海外で人気の低価格スマホは「OnePlus(一加)」「Realme(真我)」「UMIDIGI(優米)」「Blackview(凌度)」などだ。最近では、人気に目を付けた転売も横行。1000人民元程度のスマホを約200米ドル(約2万円)で販売するケースもみられるという。