【インドネシア】パティンバン港が一部完成、自動車輸出を開始

【亜州ビジネス編集部】

日本の円借款で建設が進められている西ジャワ州スバンのパティンバン港が一部完成し、20日に記念式典が行われた。

同州のブカシやカラワンなど工業地帯に近く、渋滞するジャカルタ首都圏のタンジュンプリオク港の負荷を軽減する役割が期待されている。同日は初の輸出として、トヨタなどの自動車140台がブルネイ向けに出荷された。同日付ジャカルタポストなどが伝えた。

同港はジャカルタから東へ120キロメートルに位置する。第1期では35万平方メートルのコンテナターミナルと、25万平方メートルの自動車ターミナルを開発。オンラインで式典に参加したジョコ・ウィドド大統領は、「新型コロナウイルスで打撃を受けた国内経済の回復に向け、(新港は)戦略的な役割を持つ」とコメントした。

同港は2018年に着工。建設費は50兆ルピア(3650億円)が見込まれ、円借款1189億円の供与が決まっている。27年の完成時のコンテナ取扱能力は750万TEU(20フィートコンテナ換算)。自動車ターミナルの取扱能力は、当初の21万8000台から27年には60万台に拡大する。


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