【中国】20年12月の新車販売5.4%増、通年2527.2万台見通し

【亜州ビジネス編集部】

2020年の中国新車販売は、前年比の落ち込み率が1.9%にまで縮小したようだ。通年で2527万2000台を数えたもよう。

商用車が18.0%の伸びを達成したものの、乗用車は6.1%のマイナス成長を余儀なくされたとみられている。業界団体の中国汽車工業協会が報告した内容として、中国新聞網が6日付で伝えた。

昨年12月の新車販売は、5.4%増の280万2000台に上ったとみられる。前月比でも1.2%の伸びを確保した。商用車が4.4%減少する一方、乗用車は5.9%増加したと試算されるという。

新型コロナウイルスの防疫を優先し、20年は部品不足の問題が当初発生したものの、急ピッチな回復を取り戻した。一連の政策的な支援を追い風に、販売市場も段階的に正常回帰。月次の生産実績に関しては、4〜12月にかけて9カ月連続のプラス成長を達成したとみている。購入補助の大幅削減という逆風が吹いたにもかかわらず、新エネルギー自動車(NEV)に至っては販売がプラス成長を実現。世界最多を走り抜いたと分析している。

中国汽車工業協会の最新統計によると、中国の新車販売は20年1〜11月に前年同期比2.9%減の2247万台で推移した。うちNEV販売は、前年同期比3.9%増の110万9000台に拡大し、プラス成長に浮上している。種類別の11月販売台数は、EVが100.5%増の16万7000台、プラグインハイブリッド車(PHV)が128.9%増の3万3000台と、いずれも前月を上回って伸びている。

21年の新車販売について、同協会は前年比4%増の2630万台に伸びると予測した。


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