【中国】21年の中国PC市場、9年ぶりプラス成長回復へ

【亜州ビジネス編集部】

電子分野専門の米市場調査会社、IDCは6日、中国パソコン(PC)市場は2021年に10.7%拡大し、9年ぶりにプラス成長を回復するとの見通しを発表した。スマートオフィス向け需要と、政府調達が成長の原動力になるとみている。

ただ、新型コロナウイルスの感染動向や部品不足など、多くの不確定要素が存在するとしている。電子工程専輯が6日報じた。

PC需要は世界的に絶好調だ。台湾の市場調査会社、集邦科技(トレンドフォース)によると、新型コロナ下の在宅需要によって、20年のノートPC世界出荷は前年比で22.5%増加し、年次ベースで初めて2億台を超えた。21年も前年比8.6%の伸びが続くと予測している。特にクロームOSのクロームブックが好調で、21年はノートPC全体に占める出荷割合が18.5%と、20年の14.8%から3.7ポイント拡大するとみている。

IDCはこの他、21年中国市場の予測として、小中学生向けの学習教材としての需要が約880万台と、消費者向けPC市場の約3分の1の規模に成長することや、20年にPC全体の41%がインターネットを通じて販売されたことから、21年は非ネットの販売店の35%以上が電子商取引(EC)業者のサイトに店舗を開設し、販売ルートの多様化を図るなどの見通しを示した。


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