【中国】2月新車販売145.5万台と4.6倍に、コロナ反動で急拡大

【亜州ビジネス編集部】

中国汽車工業協会は11日、今年2月の新車販売台数が前年同月比364.8%増の145万5000台に拡大したと発表した。

プラス成長は11カ月連続で、増加率は前月の29.5%から大幅に加速している。生産台数も418.9%増の150万3000台と大幅な伸び。ただ、前月比では、販売が41.9%減、生産が37.1%減となった。

同協会は2月の生産・販売台数が大幅な伸びを示した要因について、(コロナ禍の影響で)比較対象となる前年同月の実績が低かった反動が大きいと説明。特に乗用車については、18年、19年の実績を依然として下回っており、消費活動は引き続き回復の途上にあると指摘している。ただ、新エネルギー車(NEV)の販売台数が2月としては過去最多を更新した点については注目すべきとした。

車種別では、乗用車の販売台数が前年同月比409.9%増の115万6000台(前月比43.5%減)、生産台数が480.6%増の116万2000台(同39.1%減)。

商用車は販売台数が246.2%増の29万9000台(同34.8%減)、生産台数が280.8%増の34万台(同28.8%減)となった。

また、NEVの販売台数は前年同月比6.8倍の11万台に拡大。2月としては過去最多を記録している。

うち電気自動車(EV)が6.8倍の9万2000台、プラグインハイブリッド車(PHV)が6.9倍の1万7000台、燃料電池車(FCV)が28台。NEV全体の生産台数は8.2倍の12万4000台に伸びている。

1〜2月の累計では、全体の販売台数が前年同期比76.2%増の395万8000台。生産台数は88.9%増の389万台だった。

なお、同協会の陳士華・副秘書長は先ごろ、21年の国内新車販売台数について、2600万台(前年比↑2.7%)に達するとの見通しを示している。うちNEVは180万台に上る見通し。

中国の自動車市場は向こう5年にわたり安定成長を維持する見込みで、25年には販売台数が3000万台に達すると予測した。


亜州ビジネスChina
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