【シンガポール】2月のインフレ率0.7%、13カ月ぶり高さ

【亜州ビジネス編集部】

シンガポール統計局が23日発表した2021年2月の消費者物価指数(CPI)上昇率は、前年同月比で0.7%と、13カ月ぶりの高水準だった。

自動車価格の上昇が加速したほか、野菜や卵など一部食品の値上がりが続いている。自動車を含む民間道路輸送(4.2%)と家賃など住居(0.5%)を除くコア指数は0.2%となり、13カ月ぶりにプラス転換した。

項目別の上昇率は、通信(0.6%)や教育(1.0%)もプラスだった。一方、衣類・履物(マイナス6.3%)は22カ月連続のマイナス。医療(マイナス0.2%)も前年割れが続いている。

シンガポール金融管理局(MAS)と貿易産業省は今後の動向について、原油価格が上昇する一方、国内では賃金や商業不動産の賃料が低調に推移すると指摘。また、経済回復に伴って国内の各種サービス料金も上向くとの見方を示した。

年間の上昇率については、コア指数の予測を0.0〜1.0%とし、前月から据え置いた。一方、CPI全体では、一部項目で急激な値上がりがみられたため予測の見直しを進め、4月に改めて公表する。前月時点ではマイナス0.5〜プラス0.5%としていた。


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