【タイ】上期の自動車生産4割増、年間予測を上方修正

【亜州ビジネス編集部】

タイ工業連盟(FTI)の22日発表によると、2021年上半期の国内自動車生産台数は前年同期比39.3%増の84万4601台だった。

前年同期は新型コロナウイルスの流行で生産が停滞していたため、反動で大幅に拡大。輸出が伸びていることから、FTIは21年通期の生産台数予測を155万〜160万台に上方修正した。

上半期は仕向け先別で、輸出向け生産が40.4%増、国内販売向け生産が38.0%増。完成車の輸出台数は35.1%増の47万3489台に拡大し、6月単月では前年同月比65.9%増と大きく伸びている。同月はオセアニアや日本、ベトナム、マレーシアへの輸出が好調だった。FTIは一方、足元で国内販売が減速していると指摘。新型コロナの再流行や金融機関による自動車ローンの引き締め、部品不足による一部モデルの生産の遅れを理由に挙げた。6月単月の生産台数は、全体で前年同月比87.2%増の13万4245台だった。

FTIは年初の時点で、21年の年間生産台数を150万台と予測。輸出向け、国内販売向けとも75万台とみていた。ただ、輸出の伸びを受けて輸出向け生産の予測を80万〜85万台に上方修正。国内販売向けの予測は据え置き、全体では155万〜160万台に引き上げた。20年の生産台数は前年比29.1%減の142万6970台だった。

■上期のバイク生産

同連盟によると、上半期のバイク生産台数は前年同期比43.7%増の126万1176台だった。内訳は、完成車(CBU)が47.3%増の100万5313台、輸出向けの完全組み立て部品(CKD)が31.3%増の25万5863台。輸出台数(CBUとCKDの合計)は36.9%増の48万7115台だった。


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