【ベトナム】7月の新車販売3割減、南部封鎖の影響顕著

【亜州ビジネス編集部】

ベトナム自動車工業会(VAMA)が10日発表した2021年7月の国内新車販売台数(一部企業除く)は、前年同月比33.4%減の1万6035台だった。

減少は2カ月連続で、2万台を下回るのは5カ月ぶり。

新型コロナウイルスが南部で大流行し、ロックダウン(都市封鎖)に入った中で大きく減少した。前月比でも32.0%減と落ち込んだ。

内訳は乗用車が前年同月比40.8%減の1万411台(前月比34.1%減)、商用車が15.8%減の5163台(27.6%減)など。国内生産車の販売は43.9%減の9024台(32.5%減)、輸入車は12.1%減の7011台(31.4%減)だった。

VAMA会員企業の販売台数は38.1%減の1万4557台(前月比29.7%減)。ブランド別ではトヨタが31.8%減の3617台(29.5%減)で最も多く、これに起亜、フォードが続いた。一方、VAMA非加盟の現代自動車は4031台でトヨタを上回った。同じく非加盟のビンファストは3782台で、こちらもトヨタを上回った。

なおホーチミン市では新型コロナ第4波で感染者が急増したため、7月9日からロックダウン入り。同市以外の南部地域でも同月半ばからロックダウン措置が講じられている。1〜7月は新車販売に占める南部の割合が4割だったが、7月に限ると2割にとどまった。

■1〜7月は27%増

1〜7月の新車販売台数(一部企業除く)は16万6516台となり、前年同期から26.9%増加した。内訳は、乗用車が22.3%増の11万5318台、商用車が37.0%増の4万7690台など。国内生産車の販売は13.7%増の9万4109台、輸入車は49.3%増の7万2407台とそろって拡大した。

VAMA加盟企業の販売台数は15万63台で19.0%増加した。なおVAMA非加盟の現代自は3万8066台でトヨタを上回った。ビンファストは1万9720台で、VAMA2位の起亜(2万3873台)に次ぐ多さだった。


亜州ビジネスASEAN
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