【亜州ビジネス編集部】
国営石油ペトロナスは18日、温室効果ガスを実質的に相殺した液化天然ガス(LNG)を初めて出荷したと発表した。
サラワク州ビントゥルにあるペトロナスLNGコンプレックス(PLC)から、四国電力の坂出LNG基地(香川県)に届けた。
ペトロナスは、ガス採掘から液化、輸送までの各過程で発生する温室効果ガスを、カーボンクレジット(排出枠)を使って相殺。カーボンニュートラルの基準を満たしていることを示す、国際認証「ベリファイド・カーボン・スタンダード(VCS)」を得ている。
同社はガス供給網の脱炭素に向けた取り組みとして他にも、水力発電によって発電された電力の使用や、ガス田で産出される二酸化炭素(CO2)を回収して再度地下に圧入する「CCS技術」の活用などを進めている。