【アセアン】8月の域内自動車生産、前月比で5カ月ぶり増加

【亜州ビジネス編集部】

東南アジア諸国連合(ASEAN)各国の自動車業界団体が加盟するアセアン自動車連盟(AAF)の集計によると、2021年8月の域内6カ国の自動車生産台数は22万8932台となり、前月から4.1%増加した。前月比での増加は5カ月ぶり。新型コロナウイルス対策の活動制限が緩和されたマレーシアと、感染数が減少に向かったインドネシアの2カ国で生産販売が上向いた。前年同月比では4.2%増だった。

前月比ではマレーシアが5倍、インドネシアは35.0%増だった。両国では販売も前月比で増加。マレーシアでは国内各地で閉鎖されていた販売店の営業が再開し、インドネシアは一部車種の免税措置が打ち切られる予定だったことで駆け込み需要があった。ただ、マレーシアについては生産販売とも前年同月比で7割減となっており、引き続き低水準にある。

両国を除く4カ国の生産台数は、いずれも前月比でマイナス。厳しい活動制限が続くベトナムで大きく落ち込み、タイは半導体不足の影響を受けて20年8月以降で最少となった。

8月の域内7カ国の新車販売台数は、前月比で2.2%増の17万2140台と、5カ月ぶりの増加。インドネシとマレーシアの販売増が寄与し、他の5カ国はマイナスだった。前年同月比では17.%減と、2カ月連続で前年を割り込んだ。


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