【ベトナム】自動車ディーラーの客急増、登録料半減で

【亜州ビジネス編集部】

政府が先月26日に国産車の自動車登録料を半減すると発表して以降、自動車ディーラーを訪れる見込み客が急増している。VNエクスプレスが1日付で伝えた。

ハノイ市カウザイ区にあるトヨタとホンダ、マツダ、韓国・現代自動車、同・起亜自動車のショールームには先週末、1日当たり約50人の来客があった。発表前の10〜15人から3〜5倍に増えた。

発表後には1日当たりの契約件数が約3倍に増えている。仏プジョーのディーラーには来客が普段あまりないが、先週末だけで7件の契約を取り付けたという。なおプジョー車のベトナム国内での製造は、地場チュオンハイ自動車(THACO)が手がけている。

来客の急増にディーラーはスタッフを増やして対応。ホーチミン市にあるトヨタディーラーの管理者は、スタッフを倍増して6人にする必要があったと話した。

政府は先週、国産車の自動車登録料を半年にわたり半減する財務省の提案を承認。12月1日から来年5月31日まで適用する。新型コロナウイルス再流行に伴う厳格なソーシャル・ディスタンス(社会的距離)措置で停滞した国内自動車業界の回復を後押しする狙いで、新型コロナ流行で登録料を半減するのは昨年下半期に次いで2度目となる。

ベトナム自動車工業会(VAMA)によれば、2021年1〜10月の新車販売台数(一部企業除く)は21万8734台となり、前年同期から3.0%増加。輸入車が24.1%増の9万7028台と伸びたのに対し、国内生産車は9.3%減の12万1706台と落ち込んでいた。


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