【中国】上海封鎖6月1日に実質解除、地下鉄など再開

【亜州ビジネス編集部】

上海市政府は5月30日、新型コロナウイルス感染拡大防止のためのロックダウン(都市封鎖)について、6月1日付で実質的に解除する方針を発表した。住宅地区の出入りを理由なく規制しないほか、地下鉄やバスなど公共交通機関の全面再開、マイカーや社用車の利用、流しのタクシーの営業も解禁する。澎湃新聞など複数メディアが伝えた。


上海市衛生健康委員会によると、5月29日の新規感染者は67人で、うち有症が6人、無症状が61人だった。宗明・副市長は31日の記者会見で、「ゼロコロナ」方針を堅持し、感染拡大を食い止めたと強調。6月1日から経済と生活が全面な回復段階に入ると宣言した。

上海市政府の発表では、6月1日以降も、警戒レベル「高」「中」の指定地区と、「封鎖区」「管理区」の指定地区は住宅地の出入り規制が続く。また、解除後も、「外出証」の携帯が必要かなど詳細は不明。企業の従業員らがスムーズに出勤できるかは分かっていない。

上海市は3月27日に事実上のロックダウンを宣言。全住民へのPCR検査を繰り返し実施した。一部の市民は70日以上、外出が禁じられた。


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