【タイ】EVの中国ナタ汽車、初年度の販売3000台目標

【亜州ビジネス編集部】

「ナタ汽車(NETA)」ブランドの電気自動車(EV)を手掛ける中国の合衆新能源汽車の現地法人、ナタオート(タイランド)は、初年度に3000台の販売を目指すと明らかにした。「第43回バンコク国際モーターショー」(3月23日〜4月3日)で小型スポーツ多目的車(SUV)のEV「ナタV」の予約受け付けを開始し、これまでに1000台以上を受注。8月24日に販売価格などを正式発表し、納車を開始する。25日付ターンセタキットなどが伝えた。


まずは中国から輸入し、販売価格は政府のEV振興策を活用して57万バーツ以下とする方針。23年には同「ナタUプロ」を追加し、2モデルで計1万2000台の販売を目指す。24年にも、さらに1モデルを追加する。

初年度の投資額は2億バーツ(約7億4400万円)を予定。旗艦店の開設に向け、立地を模索している。現在はショールーム「ナタ・スペース」をバンコク都内の大型商業施設(SC)「セントラル・ラマ2」に構える。販売代理店は21社を指名しており、年内に30社まで増やす。

タイ国内での生産は、国営石油PTTと台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業の合弁会社に委託する。PTTと鴻海は東部ラヨン県に工場を設けて、2024年初めにも商業生産を開始する。

一方、販売代理店として3月のモーターショーにナタ車を出展したBRGグループは先週、自社で受け付けた「ナタV」の予約台数が200台に達したことを明らかにした。22年は800台の販売を目指す。

合衆新能源汽車は14年設立。現在の生産能力は年20万台で、23年に30万〜40万台に引き上げる。「ナタV」「ナタUプロ」、セダンのEV「ナタS」の3モデルを手掛け、21年の販売台数は前年比4.6倍の6万9674台だった。海外での事業はタイが初めてとなる。


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