【亜州ビジネス編集部】
中国の家電大手、海爾集団(ハイアール・グループ)傘下のハイアール・エレクトリカル・アプライアンス(タイランド)は、2023年の売上高を前年比20%増の120億バーツに引き上げる目標を明らかにした。
販促予算を22年の8億バーツから10億バーツに増額する上、サブブランド戦略を推進。中級品から高級品の販売を強化し、洗濯機と冷蔵庫の市場シェアを3位から2位に浮上させる。11日付プラチャーチャート・トゥラキットなどが伝えた。
23年の国内家電市場の成長率は3〜4%を見込む。景気や観光業の回復を追い風に、プラス成長に転じるとみている。22年は530億バーツ規模に7%縮小する見通し。天候や物価高の影響で、エアコンや小型家電が落ち込んでいるという。
一方、同社の22年売上高は14〜15%増の100億バーツを見込む。
購買力のある中高所得層をターゲットにサブブランドを投入したことで、プラス成長を確保できる見通し。25年には売上高を150億バーツに引き上げ、国内家電市場でシェア首位を目指す。