【中国】生成AIサービス管理で新規定、8月15日から実施

【亜州ビジネス編集部】

中国の国家互聯網信息弁公室(国家インターネット情報弁公室:CAC)など関連7部門は13日、生成AI(人工知能)サービスを管理するための新規定を発表した。8月15日付で実施する。百度集団(バイドゥ)など、中国企業が相次いでAIサービスを投入するなか、監督を強化する狙いとみられている。

発表された「生成式人工知能服務管理弁法」では、当局はAIのイノベーションと応用を支援し、安全で信頼できるソフトウエア、ツール、データリソースの使用を奨励するとしつつも、生成AIサービスを提供する場合は当局の規定に基づいて安全性評価を行う必要があると規定。また、生成AIによって生成されたコンテンツは社会主義の核心的価値を反映する必要があり、政権の転覆や国家統一の破壊を扇動するような内容、暴力的、わいせつな情報、虚偽の情報、経済・社会秩序を乱す可能性がある内容を含んではならないとした。

さらに規定案では、アルゴリズム、データ、プラットフォームなどの優位性を利用して不正競争を行うことを禁止し、知的財産権と商業道徳を尊重するよう要求。また、生成AIで生成されたコンテンツの正当性に責任を持ち、虚偽情報の生成を防止するための措置を講じる必要があると定めた。

規定に違反する生成コンテンツが運用中に発見された場合、コンテンツフィルタリングなどの措置を講じる必要があると規定。モデル最適化トレーニングなどの方法で再発防止に努める必要があるとした。


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