【亜州ビジネス編集部】
タイ工業連盟(FTI)が24日発表した2023年6月の産業景況感指数(100以上が好感)は94.1となり、前月から1.6ポイント上昇した。指数の上昇は3カ月ぶり。観光業の回復による内需の拡大などがプラスに影響した。
クリアンクライ会長は指数上昇の要因として、建設業の回復や、海上輸送費の低下なども挙げた。一方、マイナス要因には、外需の鈍化による輸出の減少や、家計債務の増加などを挙げた。
3カ月後見通し指数は102.1となり、前月から2.2ポイント低下。国内政治情勢や中国経済の不確実性、干ばつによる農産物への影響などが懸念され、3カ月連続の低下となった。
指数は「良い、良くなった」と回答した企業の割合から「悪い、悪くなった」と回答した企業の割合を差し引き、100ポイントを足した値。100を上回れば「好感」とされる。今回の調査対象は製造業の1361社。