【タイ】6月の自動車生産2%増、年間目標を引き下げ

【亜州ビジネス編集部】

タイ工業連盟(FTI)の25日発表によると、2023年6月の国内自動車生産台数は前年同月比1.8%増の14万5557台だった。前年同月を上回るのは2カ月連続。前年同期に半導体不足で低迷していた乗用車が大きく伸びた。一方、国内販売の落ち込みが続く1トンピックアップトラックの生産は低調に推移。同連盟は23年の生産台数目標を5万台引き下げ、190万台(前年比0.9%増)に下方修正した。

仕向地別の目標は、堅調な輸出向け生産を105万台(1.2%増)に据え置く一方、国内販売向け生産を85万台(0.4%増)として5万台引き下げた。自動車ローンの与信厳格化や物価高などを背景に国内新車市場は1〜6月に5%ほど縮小。また、国内市場で輸入の電気自動車(EV)が増えていることも生産を押し下げる要因となる。

6月の生産台数は、輸出向け生産が4.7%増えたものの、国内向け生産が2.0%減少した。完成車の輸出台数は20.2%増の8万8826台と引き続き2桁のプラス。アジアやオセアニア、中東、欧州、北米への輸出が増えた。一方、国内新車販売は5%ほど落ち込んだ。

1〜6月の生産台数は前年同期比5.9%増の92万1512台。乗用車が25.0%増と大きく拡大する一方、1トンピックは国内向けの落ち込みを受けて1.6%減少した。

6月のバイク生産10%増

同連盟によると、6月の国内バイク生産台数は前年同月比10.3%増の23万2431台だった。内訳は、完成車(CBU)が32.3%増の20万7166台、輸出向けの完全組み立て部品(CKD)が53.4%減の2万5265台。輸出台数(CBUとCKDの合計)は17.5%減の6万5365台だった。


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