【マレーシア】製造業の新たな基本計画発表、6.5%成長目指す

【亜州ビジネス編集部】

アンワル首相は1日、2030年までの「第4次工業化基本計画(NIMP2030)」を発表した。同年までに製造業で950億リンギ(約3兆円)の投資と330万人の雇用を生み、生産額を年平均6.5%のペースで成長させることを目指す。各紙が伝えた。

とりわけ◆電気・電子◆化学◆電気自動車(EV)◆航空◆医薬◆素材――の分野で成長を促す。生産額は30年に5875億リンギを目指す。

平均給与「年9.6%増」
また製造業の雇用数を年率2.3%増やす意向で、平均給与は年9.6%増を目指す。製造業は国内総生産(GDP)への貢献度が高い一方で、現在の平均給与は1976リンギと全産業の平均より低く、30年には4510リンギ(21年比で128%増)に引き上げることを目標とする。

投資額950億リンギのうち約10%を政府が拠出する。テングク・ザフルル貿易産業相は、このうち半分は24年度予算案で発表できるとした。残りの大部分はプライベート・エクイティー(PE)、資本市場、金融市場からの民間投資で動員したい考えで、これを後押しするため、金融エコシステム(生態系)の構築、人材開発、投資環境改善、官民連携の推進を図る。


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