【タイ】23年のEV販売、5倍の6.8万台へ=KRC予測

【亜州ビジネス編集部】

カシコン銀行傘下の総合研究所カシコン・リサーチ・センター(KRC)は9日、2023年の国内の電気自動車(EV)販売台数が前年比5.1倍の6万8000台に達するとの予測を発表した。3月時点の予測(5万台)から上方修正。新車販売台数に占めるEVの割合は8.6%と予測した。

タイ工業連盟(FTI)によると、23年1~8月のEV販売台数は前年同期比9.4倍の4万1844台となり、新車市場でシェア8.0%を占めた。政府が22年に補助金支給などのEV振興策を導入し、中国メーカーの進出が相次いだことで市場が急速に拡大している。今後はEV充電所の整備などが課題になるとKRCは指摘した。

KRCは一方、24年のEV販売台数を25%増の8万5000台と予測。新車販売台数に占める割合は10.0%に上昇すると見ている。EV振興策の継続に不透明な部分があるため伸び率は鈍化する見通し。ただ、政府が24年初めの時点でEV振興策の継続を発表すれば、47%増の10万台に達する可能性もあると見込む。

一方、エンジン車も含む新車販売全体は、23年が6.0%減の79万5000台、24年が2%増の81万台と予測している。


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