【シンガポール】24年の経済成長、2.3%に下方修正=金融庁調査

【亜州ビジネス編集部】

シンガポール金融管理庁(MAS)が発表した2023年12月版の民間エコノミスト調査によると、24年の実質国内総生産(GDP)成長率の予測(中央値)は前年比2.3%だった。前回調査(23年9月)から0.2ポイント下方修正。世界経済の停滞や高インフレ、地政学的リスクの高まりなどがマイナス要因となる。

今回のアンケート調査はエコノミストとアナリストの26人を対象に11月22日に送付。25人から回答を得た。24年の成長率予測レンジは2.0~2.9%で前回調査と同様だが、これに収まる確率は39%から47%に上がったとしている。24年のインフレ率予測は3.4%、コアインフレ率は3.0%で、予測レンジは共に前回調査から上昇した。

23年の成長率予測(1.0%)を産業別にみると、前回調査と同様に製造業がマイナスで、それ以外は全てプラス。宿泊・外食サービスの9.3%が最も高く、これに建設が6.9%、卸小売りが0.6%、金融・保険が0.2%で続いた。なお宿泊・外食サービスと建設は前回予測から上がったが、それ以外は下がった。製造業はマイナス4.6%と、前回予測のマイナス4.4%から下げ幅が拡大している。

23年の予測はほか、◆輸出額(石油と再輸出を除くNODX)伸び率=マイナス12.0%(前回予測はマイナス10.5%)◆個人消費伸び率=4.0%(同3.3%)◆インフレ率=4.1%(4.1%)◆失業率=2.0%(2.0%)――などだった。


亜州ビジネスASEAN
https://ashu-aseanstatistics.com/

この記事をSNSでシェア!


一番上へ戻る