【インドネシア】12月のインフレ率2.61%、3カ月ぶり減速

【亜州ビジネス編集部】

インドネシア中央統計局は2日、23年12月の消費者物価指数(CPI)が116.56(18年=100)となり、前年同月比で2.61%上昇したと発表した。前月の2.86%を下回り、3カ月ぶりに伸びが減速。インドネシア中央銀行が定めたインフレ目標の上限である4.00%を7カ月連続で下回った。

全11部門がプラスとなり、上昇率は食品・飲料・たばこの6.18%が最大。前月の6.71%は下回った。次いで伸びが高かったのはパーソナルケア・その他で3.55%。これに食品・飲料サービスが2.07%、教育が1.97%、健康が1.94%で続いた。

CPIは前月比で0.41%上昇した。プラスは4カ月連続。10部門がプラスとなり、食品・飲料・たばこが1.07%で最も上昇した。一方、教育は横ばいだった。

23年のインフレ率は2.61%で、前年の5.51%を下回り3年ぶりに減速した。インドネシア中央銀行が22年8月から計7回にわたり2.5%利上げした効果もあり、目標レンジ(2.0~4.0%)の下半分に収まった。

中銀は24年のインフレ率目標を1.5~3.5%のレンジに設定。23年11月に発表したインフレ率予想は3.2%で、それまでの2.8%から上方修正した。世界的に食品とエネルギー価格が上昇する見通しとなったためで、インフレ抑制を優先する金融政策を講じるとしている。


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