【中国】ネット宅配業者が急増、配達員100万人に

【亜州ビジネス編集部】

中国でネット宅配業者(オンラインデリバリー)の雇用が急拡大している。

人力資源社会保障部がこのほど発表した「新職種の雇用情勢に関する現状分析」報告書によれば、毎日稼働しているオンラインデリバリーの配達員数はすでに100万人を超えた。国営メディアが報じた。

報告書によれば、オンラインデリバリーの配達員は従来の宅配業者や倉庫・物流業者とは根本的に異なる。オンライン契約の宅配便は「ポイント・ツー・ポイント」サービスで、集配や積み替えの接続が集中していない。配達内容は主に食品・飲料などのフードデリバリー、B2Cの小売、生鮮など。近場の市内配送に限定し、長距離の市外配送は行っておらず、より地域の生活圏密着型の性格が強いのが特徴だ。

オンラインデリバリーはまさに、モバイルインターネット革新の産物と言える。「インターネット+サービス産業」と「スマート+物流」の重要なリンクとして、オンラインデリバリー配達員は配送を通じ、ユーザーと企業を結びつけ、都市生活においてますます重要な役割を果たしている。

一方で、オンラインデリバリー配達という新たな職業が雇用の受け皿となり、雇用の安定化に効果的な役割を果たしていると報告書は指摘している。

オンラインデリバリーの配達員が人気を集める最大の理由は、勤務時間の融通が利く点。

調査によると、同配達員の6割近くが1日の勤務(配達)時間が4時間未満という結果だった。


亜州ビジネスChina
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