【中国】北京「駐車博覧会」11月5〜7日開催。駐車難の解決探る

【亜州ビジネス編集部】

「 第22回中国国際城市停車産業博覧会2020(China International Urban Parking Industry Expo 2020)」が今年11月、北京中国国際展覧センター(新館)で開催される。

専門家や企業が参加し、都市の自動車駐車難の解決策を探る。

「スマート駐車+インターネット」をテーマに選定し、駐車場に併設する電気自動車(EV)充電施設なども展示。主催者が17日に報告した。

展覧面積は2万平方メートル、300社の出展を見込む。各社が新技術、新製品、新モデルを紹介する。

都市部の駐車場不足は、中国でも問題が深刻化している。今年6月末の時点で、国内の機動車(動力付き車両)数は3億6000万台に膨らんだ。うち自動車は2億7000万台を数える。

主催者の一角を占める中国重型機械工業協会の停車設備工作委員会によれば、中国の駐車場不足は、全国で数千万台相当分に達した。従来型の地面駐車場だけでは到底解決できないほど膨大という。このほか中国国際貿易促進委員会・建設行業分会、中国電力企業聯合会、北京静態交通投資運営有限公司が主催する。

2019年末に開かれた中央経済工作会議では、「都市部の駐車場整備強化」が強調されている。今年の「政府活動報告」でも、「自動車消費促進、駐車問題解決に全力を挙げて取り組む」との文言が盛り込まれた。専門家の間でも、「新型コロナウイルスが世界的に猛威を振るい、中国経済の下押し圧力が強まっている情勢下で、駐車場整備加速は差し迫った重要な課題」との見方がコンセンサスを得ている。

国家発展改革委員会・都市交通センターの程世東・主任は、「中国国内の足元駐車場不足は、8000万台程度にまで拡大した」と分析。これら不足分の整備事業で生み出される直接投資は最大で数兆人民元規模に達するとの試算を提示した。


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