「パソコンなんて買ったら10年は使える!」そのくらいの気持ちで選び、それなりの出費で購入するパソコン。壊れなければ10年くらいはなんとか使える便利なアイテム。だが最近はブラウザ(ChromeやInternet Explorerなど)の進化も早く、閲覧できないサイトも出てきたりします。されとて事務仕事程度だったらそれほど支障はありません。
しかしパソコンには使い勝手に問題が生じたり、調子が悪くなるタイミングが出てきます。そんな時はどうしたらいいでしょうか?そのパソコンに愛着がなく、予算がある場合は買い換えてしまえばいいですが、使い慣れていてしかも大切なデータが入っていたりするとそう簡単には手放せません。
そこでメンテナンスや修理が必要になってきますが、まず最初にどんなトラブルがネックになるのかを解説します。本当に買い替え時期なのかどうかにも関係してくるので、ぜひ参考にしてみてください。
OSのサポート終了が一つの節目
どのパソコンも、購入した時から基本ソフトとしてOS(オペレーティングシステム)を積んでいます。その主だったものが「Windows」と「MacOS」です。ここではWindowsを例に、過去のOS「Windows7」「Windows8」「Windows10」を紹介していきます。
パソコンがこのOSを積んでいないとインターネットの世界へも出て行けないし、ワードやエクセルといったオフィスソフトも動きません。そしてそれぞれのOSにはサポート期間というのがあり、これが終了するタイミングがそのパソコンの一つの節目です。
「なんで?」というと、サポート期間中にはOSの不具合があれば絶えずアップデートされ、セキュリティの修正や対策が常時更新されます。つまりそのパソコンのオペレーティングシステムが、ベストの状態で維持できているということです。逆に言うとサポート期間が終了してしまうとOSは野ざらし状態となり、いろいろな不具合やセキュリティ上の不安から情報漏洩などの可能性が一気に高まってしまいます。
OSのサポート期間が終了したら、そのパソコンは使えないの?
OSのサポート期間が終了しても、そのパソコンがすぐに使えなくなるわけではありません。ですがネットにつなげた際に危険度が高まります。セキュリティシステムのサポートが終了しているということは、最新ウイルスなどの脅威からパソコンやデータが守られていないということです。
ではどうしたらいいのかというと、OSをサポート期間中のものに入れ替えれば大丈夫です。これには少し高度な知識が必要で、「そのパソコンが入れたいOSに適合しているのか」、あるいは「パソコンに入っているデータのバックアップはどうしたらいいのか」などのことを解決しなければいけません。
パソコン本体の故障
パソコンも機械なので、故障はありえると考えておくことは必要です。突然電源が入らなくなったといった故障は症状がわかりやすいですが、しっかり起動しているのに外付けのマウスやドライブを認識しなかったり、キーボードの入力ができなかったりと、「なんかおかしい」といった微妙な症状もあります。
よくあるのがパソコンの動作が遅くなるという症状でしょう。「起動までにかなり時間がかかる」「ブラウザの展開に長い時間を要する」「ワードやエクセルの文字変換がすごく遅い」といった症状などはよくあるケースです。
これらは故障というよりも、メンテナンスが必要な「要調整」状態だと考えたほうが良いでしょう。不要ファイルの削除や初期化などで改善できることが多いため、自分でトライできない場合は専門店や詳しい人に助けてもらうのが無難です。
パソコンによくある故障
- 電源を入れても起動しない
- 起動画面は立ち上がってもファインダーが立ち上がらない
- とにかく動きがとても遅い
- カリカリ異音がする
- パソコン本体が異常に熱くなる
- 急に電源が落ちる..etc
パソコンを長〜く使い続けるには
現在使っているパソコンをなるべく長く使いたいと、きっと誰もが思っていることでしょう。それにはまず最新OSを搭載しておく必要があります。そして定期的なメンテナンスをやっておくことが大切です。この二つをすることで、よほどの致命的な故障がなければ使い慣れたパソコンを長く使えるでしょう。