【タイ進出動向】タイ初、「IBM MaaS360」 のライセンス提供 他

経済成長を続けるタイで、躍動する日系企業の“いま”をトピックで紹介

タイ初、「IBM MaaS360」 のライセンス提供 モバイルセキュリティ事業に参入
a2network(Thailand)

「berrymobile」に続く、新規事業「Wizberry」

「berrymobile」に続く、新規事業「Wizberry」

 

タイで携帯電話サービス「berrymobile」を展開するa2network(Thailand)は6月から、モバイル端末向け管理サービスを主体とする新規事業「Wizberry」を本格スタートした。

Wizberry事業では、IBM社と提携し、同社の提供する端末やアプリケーション、コンテンツなどを統合管理するモバイルセキュリティソリューション「IBMMobileFirstProtect(MaaS360)」を、タイ国内で初めてライセンス提供を開始する。また、今回、IBMとはサブライセンス契約を締結し、独自ブランド「Wizberry」で、マーケティングから、導入コンサルティング、アフターサポートまですべての業務を支援する。

いまや、タイでもスマートフォン(スマホ)やタブレットといったモバイル端末は、ビジネスパーソンの必携アイテム。だが、便利になった反面、端末の紛失や盗難に遭った際の情報漏えいなど、企業は管理責任が問われ、モバイルセキュリティ対策は急務と言われる。

そこで、a2networkはいち早く、モバイルセキュリティソリューションでの世界最高評価を獲得しているクラウド型サービス「MaaS360」に注目し、同社と協議を重ねてきた。結果、国内の他企業に先駆け、タイ国内でのライセンス供給契約の締結にこぎ着けたという。

伊藤大己マネージングダイレクターは、「個人携帯の利用を許可している企業も多く、危機管理は重要です。MaaS360は世界的な評価もさることながら、利用企業にとって導入が容易で、操作も簡単です。さらにクラウドサービスなので初期の設備投資も不要なベストソリューションです」と自信を見せる。

販売に際しては、タイの大手携帯電話事業者3社との提携も進んでおり、すでに数百ライセンス単位での引き合いを取得、コンプライアンスやリーガルリスク対策に悩む大手日系企業からの相談も相次いでいる。初年度の目標は2万ライセンスで、数年後までに100万ライセンスを目指す。


 

5/22 機械等の販売・修理でタイ現地法人を設立
佐藤商事

金属専門商社の佐藤商事(東京都)は22日までに、タイ国内での取引拡大に伴い、工作機械、鉄鋼製品、電子製品等の販売及び機械修理のサービスを行うための現地法人をバンコク都内に設立した。新会社はSATO TECHNO SERVICE (THAILAND) CO., LTD.。資本金は200万バーツ。2007年に設立したSATO-SHOJI (THAILAND) CO., LTD.が49%を現地企業が51%出資する。旺盛な国内需要に対応するため、新たな法人を設立するのが最良と判断した。


 

5/27 タイに型鍛造製品の製造拠点を開設
大同特殊鋼

特殊鋼専業メーカーの大同特殊鋼(名古屋市)は27日、自動車トランスミッション用型鍛造部品を主な製造製品とする新会社Daido Steel (Thailand) Co., Ltd.を東部チョンブリー県ピントン工業団地内に設立した。総投資額約30億円の100%出資会社。同社が開発し、今年1月に知多型鍛造工場(愛知県東海市)で稼働したばかりの最新鋭・熱間高速横型鍛造機を設置する。高い精度が要求される型鍛造部品については従来は日本からの輸出で対応してきたが、アセアン域内での需要が増してきたことから現地での生産を開始することにした。型鍛造製品の製造拠点は、日本及び米国に次いで3ヵ国目。2016年3月の稼働開始を予定し、月産能力は1000トン。


 

5/28 自動車部品の設備投資に約75万ドルのファイナンスリース
都筑製作所

ナックル・ダンパーフォーク等金属部品製造の都筑製作所(長野県)は28日までに、海外進出に意欲を持つ中堅・中小企業向け支援のための投資クレジットライン制度を活用し、三菱UFJリースのタイ法人BMULとの間で総額約75万1,000米ドルのファイナンスリース契約を締結した。同社のタイ法人Thai Tsuzuki Co., Ltd.が製造・販売する自動車部品事業に必要な設備資金に充てる。BMULが国際協力銀行と民間金融機関との間で締結した貸付契約に基づく強調融資。国際協力銀行の融資分は約51万1,000ドル。

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