「詐欺防止専門家」を名乗る団体が学校を訪問
学生数百人を前に詐欺防止の啓発活動を行ったのだが…

©タイ警察中央捜査部

手を変え品を変え、巧妙化する特殊詐欺。

政府や公民機関も様々な防止策を講じているが、詐欺師たちも負けず劣らず新たな手口を生み出しており、法の目をかいくぐる“イタチごっこ”が続いている。

2月中旬、タイ北部チェンマイ県の山間部にある学校に「詐欺防止専門家」を名乗る団体が訪問。学生数百人を対象に詐欺防止の啓発活動を行ったのだが、のちに特殊詐欺組織であることが判明したのだという。

団体メンバーは大手携帯通信会社の「詐欺防止専門家」と名乗り、学生らに詐欺に関する説明をした後、無料SIMカードの配布と登録支援を実施。
その際、学生に国民IDカード情報や顔認証の登録を求めたといい、収集された個人情報は詐欺目的の犯罪に悪用されていたことがわかった。

国家通信委員会(NBTC)の捜査の結果、生徒の情報を使用して495枚のSIMカードが違法登録されており、そのうち27枚のSIMカードはすでにサイバー犯罪に悪用されていることが判明(27枚のSIMカードはすでに利用停止となっている)。

NBTCは未成年が犯罪に巻き込まれたことを重く受け止め、18歳未満のSIMカード登録に関して、より厳格な措置や監視の強化を検討していることを明らかにしている。

なお、警察中央捜査部(CIB)とオンライン詐欺対策センター(ACSC)は合同で捜査を進め、同事件に関与した男女数人を逮捕。
捜査当局は同グループが収集した個人情報が特殊詐欺に利用された可能性があるとして調べを進めている。

 

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