“ミィ” 泰のビジネスを学ぶ BNK48大久保美織の挑戦【第57回】

長谷場:前回はEECd(Digital Park Thailand)について勉強しました。今回はEECiについて解説します。EECiはラヨーンのワンジャン・バレーという場所とシラチャのEECdと隣接している場所の2カ所に分かれて合計3つのPOLISを形成する計画です。

ミィ:ワンちゃんバレー? 犬のバレーボール?

長谷場:「ワンジャン」。ワンジャン・バレーは地図にある場所です。ここに行く道の周りはほとんどゴムやパームのプランテーションかパイナップル畑などで「ザ・タイの田舎」という、のどかな風景でした。

ミィ:パイナップル食べ放題ですね〜、ウフフ。

長谷場:ところが、そんな田舎にタイ石油公社(PTT)が中心となって設立したVISTECというすごく近代的できれいな建物の大学院があるんです。周囲合わせて3,000ライ(4.8㎢)の土地をPTTが所有していて、ここを科学技術省とPTTでARIPOLISとBIOPOLISという2つの分野の研究と技術開発のセンターにしていこう、という計画です。

ミィ:蟻ポリスってなんですか? パイナップルを荒らす蟻を駆除する警察?

長谷場:POLISは「警察(Police)」ではなくてギリシャ語の「都市」です。ARIはAutomation」「Robotics」「Intelligent Systems」の頭文字から来ています。これらの分野はタイ政府の10のターゲット産業に含まれているのですが、ARIPOLISで行うことは他のターゲット産業の発展の基礎となる研究や技術開発という位置づけです。

ミィ:筑波研究学園都市みたいですね。

長谷場:おっ、茨城出身、連想早いね。BIOは生命とか生物を意味しますが、EECiのBIOPOLISではライフサイエンス、バイオテクノロジー、農産物の付加価値向上、バイオプラスチック、バイオエナジーまで様々な研究や技術開発を行うとしています。

ミィ:農業や生物資源の豊富なタイにはふさわしい分野ですね。

長谷場:そして3カ所目のPOLISがシラチャのEECdに隣接するSPACE KRENOVAPOLISです。「Knowledge」「Creation」「Innovation」の3つの単語から作られた言葉です。

ミィ:クレバみたいですね。

長谷場:科学技術省の傘下に宇宙技術開発庁(GISDA)という機関があり120ライ(0.192㎢)の土地を持っています。KRENOVAPOLISではここを宇宙と地理情報の技術革新のためのセンターとする計画です。

ミィ:港に空港に、ついに宇宙!?

長谷場:EECiは広大なエリアなので約10のエリアに分けて開発を進めます。最初の開発エリアは2018年から建設を開始して2020年に完成の予定です。2番目のエリア2019年から建設開始というように順番に進めていくことになっています。

ミィ:ところで「EECi」の「i」はなんの略ですか?ひょっとして、愛カナ?

長谷場:えっ? えーと…(ドキドキ)。

ミィ:ぷっ、Innovationですよ。先生カワイー。

長谷場:大人をからかうなー。

 

事の依頼や取材申し込みなど、お問い合わせは日本語で : contact@bnk48.com

この記事をSNSでシェア!

一番上へ戻る