ソンクランの連休中、アユタヤのとあるガソリンスタンド。
そこで一人の少年が泣きじゃくっていた理由とは…

ソンクランの連休は道路も大渋滞で、幹線道路などでは事故も時々見かけた。人が動くところにはトラブルがつきものとはいえ、少し変わったトラブルがTVニュースで話題になっている。

それはソンクランの終盤、4月16日の出来事。アユタヤ県内のとあるガソリンスタンド内のコンビニ前で、泣きじゃくる7歳の男の子がたった一人で佇んでいた。近くにいた女性がまわりに親の姿も見えないことから不審に思って声をかけてみる。すると男の子が「コンビニで買い物を済ませて外へ出てくると、そこにあったはずの車がなく両親もいなかった」という。

女性は少年と一緒に周囲を探したが両親は見つからない。電話をかけるにも少年は両親の電話番号を覚えていなかった。そこで彼女は機転を利かし、「名前は?」「学校はどこ?」「先生の名前は?」と続けざまに質問。その答えからGoogle検索などを使ったところ少年が通っている学校の特定に成功。電話で学校の職員に事情を説明して、父親の電話番号を聞き出すことができた。そして父親に連絡がつき、少年を無事に両親の元へ返して一件落着となる。

ところでなぜ少年を一人にしてしまったのかというと、それが笑うに笑えない理由だった。一家はソンクランのタンブンを済ませた後、ガソリンスタンドに寄ったとのこと。少年がコンビニで買い物をしていたのはもちろん知っていたが、すっかり車に戻っていると思い込んで発車してしまったらしい。

「電話をもらって初めて息子がいないことに気づいてびっくりした」とは父親の弁。

ソンクラン祭りの最中とはいえ、忘れ物にもほどがある。

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