氷をたっぷり入れたカップに注いで提供されるため、暑い日の水分補給にぴったり(右)。
隣はミルクなしタイティー「チャーダムイエン」
隣はミルクなしタイティー「チャーダムイエン」
屋台などで見かける黒い飲み物「オーリアン」。英語で“Black Coffee”などと表記されることもありますが、ただのアイスコーヒーではありません。
コーヒー豆にタマリンドの種やトウモロコシ、ゴマなどの穀類をブレンドしたコーヒー風ドリンクで、パンチの効いた甘さとコーヒーと紅茶の中間のような風味が特徴です。
世代を超えて愛され続ける
昨今、世界的にも注目を集めるタイ産コーヒー豆ですが、その歴史は意外と浅く、かつては輸入に頼っていたため、コーヒー豆は高級品とされていました。
そこで穀類を加えて風味やコクを補い、フルーティーな味わいを楽しむスタイルが広まったのだそう。ちなみにホットは「オーユア」、オーリアンに練乳を加えたものは「コーピー」と呼ばれます。
最近では無糖のコーヒーも浸透しつつありますが、オーリアンは今もなお世代を超えて愛されています。未体験の方はぜひ、タイの歴史と文化を感じる一杯を味わってみてくださいね。
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