【中国】アリババ「シングルデー」4日間に拡大、消費者8億人が殺到へ

【亜州ビジネス編集部】

阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング)は今年、11月11日の「独身の日(シングルデー)」セールに一段の力を入れる。同社が運営するインターネット通販サイト「天猫(Tモール)」では、セール日数を従来の1日から4日に拡大。セール対象商品も昨年から約4割増やし、消費者の取り込みを図る。同社の予測によると、今年の参加者は8億人を超え、前年比で約5億人の増加が見込まれるという。複数メディアが20日伝えた。

ネット通販部門トップの蒋凡氏が同日の発表会で明らかにしたもの。セールは11月1〜3日、11月11日の2段階に分けて実施する(例年は11月11日のみ)。10月21日から予約販売を開始し、11月1日に支払いを完了した利用者は、11月11日以前に品物を受け取ることが可能という。

また、今年のセールには25万ブランド、500万店が参加する予定。セール対象商品は1400万点を超える見通し。出品数は前年比で4割増加する。

セール規模を拡大することで、前年以上の消費者取り込みを目指す。また、期間を延長することで利用者を分散させ、商品の供給、物流・配送など各種サービスの品質向上を図る考えだ。

11月11日は1が並ぶため、中国では近年「独身者の日」として定着。「11」が重なることから「双11」とも呼ばれる。アリババは09年、「独りで頑張っている自分にご褒美を」と銘打ち、この日に安売りセールを展開するイベントを大々的に開始した。これが人気化したことをきっかけに、毎年11月11日前後には各種通販サイトが大規模なオンラインセールを展開している。

アリババの「シングルデー」セールは今年で12年目。昨年は、11月11日だけで「天猫」の総取引額(GMV)が2684億人民元(約4兆2390億円)を記録した。前年比で26%拡大し、伸び率は2018年(27%)と同水準を維持している。


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