【シンガポール】老舗百貨店ロビンソンズが廃業へ、6期連続赤字

【亜州ビジネス編集部】

シンガポールの老舗百貨店であるロビンソンズは10月30日、既存の2店を閉鎖し、廃業すると発表した。

電子商取引(EU)の普及で業績が落ち込み、2014年から6期連続で赤字を計上。店舗数を減らして再起を図ってところを新型コロナウイルス禍が直撃し、廃業を決めた。マレーシアで2店舗を運営する同国の現地法人も清算する。ストレーツタイムズなどが伝えた。

同社は声明で、百貨店事業そのものが時代遅れになっていると説明。閉店セールを実施後、162年続いた看板を下ろす。

ロビンソンズは英国植民地時代の1858年に豪州からの移民だったジョン・スパイサー氏と刑務官だったフィリップ・ロビンソンズ氏の2人が立ち上げた。1928年にはマレーシアのクアラルンプールに店舗を開業し、89年にはシンガポール取引所に上場。06年に大株主だったOCBC銀行がインドネシアの財閥リッポ・グループに売却後、アルフタイムが買収していた。


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