【中国】三井住友海上が上海保険取引所と提携、保険プラットフォーム開発

【亜州ビジネス編集部】

三井住友海上火災保険は24日、中国保険業界のITインフラの整備、開発を行う上海保険取引所と提携し、スマート国際貿易保険プラットフォームを開発したと報告した。

このプラットフォームは、「上海国際貿易単一窓口」が持つ税関手続きデータをブロックチェーン技術で取得し、保険ユーザーが保険証券や保険料請求書などを自動的に発行できる仕組み。今回は輸送中の損害を補償する外航貨物保険のみが対象だ。今後は貿易に関わる他の保険(生産物賠償責任保険、関税ボンド、輸出取引信用保険など)にも対象を拡大する計画。ブロックチェーン技術を活用するとともに、税関手続きに使用されたデータを保険手続きに使用することで、セキュリティ上も安心で、かつ簡単、便利な保険手続きを実現する。また上海保険取引所を通して、中国の保険業界での利用を推進し、業界全体の品質を向上させる。

また三井住友海上は18日付で、今回のプラットフォーム運営や今後の新たなシステム開発事業を積極的に展開することを目的に、ITシステム開発やその他サービスを提供する全額出資の「MSIG管理(上海)有限公司」を上海市に設立した。今後は他業界ともブロックチェーン技術で連携を行い、さらなる利便性の向上を目指す。

なお、この提携には、中国の3大損害保険会社である中国人民財産保険、中国平安財産保険、中国太平洋財産保険も参加している。


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