【亜州ビジネス編集部】
2020年10月の粗鋼生産量は、中国全体で前年同月比12.7%増の9220万トンに上った。伸びは9月の10.9%から加速している。10月の鋼材生産量は14.2%増の1億1848万トンに達した。伸びは9月の12.3%より拡大している。国家統計局が発表した。
10月の鋼材輸出は404万トン、鋼材輸入は193万トン。それぞれ9月から5.5%の増加、33.0%の減少となる。10月の純輸出は、粗鋼換算で211万トンと前月比で倍増し、国内の供給圧力は弱まった。
鉄鋼価格は上昇が続いている。中国鋼鉄工業協会が発表した10月のCSPI国内鋼材総合価格指数は、前月比1.27%上昇の107.34と6カ月連続で上昇した。8大主要鋼材のうち高線が2.02%、螺紋鋼が1.80%ずつ値上がりするなど、建設関連が好調に推移している。
一方、鋼鉄工業協会会員企業の1〜10月の水道使用量は、1.7%増の730億7800万立方メートル。鉄鋼1トン当たりの水消費量は4.51%減の平均2.48立方メートルと効率化している。総排気量は4.26%増加したものの、その中の二酸化イオウや煤煙の排出量は10%を超えて減少した。
中物連鋼鉄物流専業委員会によれば、11月の鉄鋼産業PMIは10月から3.5ポイント上昇の49.3%まで回復した。生産指数は10月から6.2ポイント上昇の53.3%、新規受注は2.3ポイント上昇の47.2%に上向いている。