【亜州ビジネス編集部】
東部の経済特別区「東部経済回廊(EEC)」の目玉事業として実施されるレムチャバン港の第3期拡張事業について、EEC政策委員会(委員長:プラユット首相)は1日、事業の落札を決めたコンソーシアム(企業連合)、GPCグループへの発注を承認した。
閣議承認を経て、3カ月以内に契約を結べる見通し。入札に絡む問題で当初予定より遅れているが、2025年の完成を見込む。2日付クルンテープ・トゥラキットなどが伝えた。
GPCは、独立系発電事業者(IPP)のガルフ・エナジー・デベロップメントが中心となり、国営石油PTTと、中国の港湾建設大手である中国港湾工程の3社で構成。
官民連携(PPP)方式で事業を進め、年間の貨物取扱量を現在の1100万TEU(20フィートコンテナ換算)から1800万TEUに引き上げる。35年の事業権を与えられる。
18年に事業計画が閣議承認された時点では、23年の完工予定だった。ただ、当初の入札で失格となったグループが不服として裁判を起こしたことなどで、計画が遅れている。
EECの目玉事業はほか、ウタパオ空港の拡張、同空港とバンコク首都圏の2空港を結ぶ鉄道の建設、マプタプット港の第3期開発などがある。