【シンガポール】3月の輸出12%増、過去最高額を更新

【亜州ビジネス編集部】

シンガポール企業庁が16日発表した2021年3月の輸出額(石油と再輸出を除くNODX)は、前年同月比で12.1%増加し、単月で過去最高となる178億4975万シンガポールドル(約1兆4500億円)に拡大した。

プラス成長は4カ月連続。前年同月に落ち込んでいた電子製品が反動で大きく伸びたほか、石油化学製品など非電子の主要製品も好調だった。

全体の2割を占める電子製品(24.4%増)は4カ月連続のプラス。

パソコン(PC)が急伸し、電子の約5割を占める集積回路(IC)も引き続き拡大した。

非電子製品(9.4%増)も4カ月連続のプラス。

石油化学製品(51.4%増)や特殊機械(35.1%増)、医薬品(25.5%増)がけん引した。医薬品が前年同月を上回るのは5カ月となる。

主要国・地域への輸出では、最大の中国向け(46.4%増)が加速。特殊機械や石油化学製品の伸びが大きかった。

一方、2番目に大きい米国向け(19.8%減)は、3カ月連続の前年割れ。日本向け(28.7%減)も落ち込みが続いている。ただ、日本向けのうち電子製品は8.8%増だった。


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