【シンガポール】3月の工業生産8%増、5カ月連続プラス

【亜州ビジネス編集部】

シンガポール経済開発庁(EDB)が26日発表した2021年3月の鉱工業生産指数(19年=100)は126.6となり、前年同月比で7.6%上昇した。指数上昇は5カ月連続。主力の電子(33.7%上昇)が好調に推移している。ただ、医薬品の落ち込みなどで伸び率は前月(16.5%上昇)から減速した。

電子は2カ月連続で30%を超えるプラス。高速通信規格「5G」やクラウドサービス向けなどの需要増を背景に、半導体が引き続き好調だった。化学(9.5%上昇)も前月から伸びが加速。前年同期に低迷した石油化学が反動で急伸したほか、特殊化学の生産も伸びた。

一方、医薬品を含むバイオ医療(6.6%低下)は2カ月ぶりのマイナスに転落。輸出需要の拡大で医療機器の指数が上昇したものの、バイオ医薬品が落ち込んだ。精密エンジニアリング(5.6%上昇)は伸びが縮小。また、新型コロナウイルス流行に伴う移動需要の縮小などを受け、輸送エンジニアリング(20.6%低下)は20年4月以降、大幅な落ち込みが続いている。


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