【ベトナム】決済の7割、25年までにデジタルで=中銀目標

【亜州ビジネス編集部】

ベトナム中央銀行はこのほど、2030年を見据えた25年までの決済デジタル化計画を発表した。25年までに少なくとも成人の半数が電子決済アカウントを持ち、また決済全体の70%以上が電子で決済されることを目指す。ハノイタイムズが伝えた。

25年までに、銀行や外国銀行支店の取引の50%以上をオンラインで行う目標も設定。また30年までには中銀による金融機関への調査・監視業務の70%以上をデジタル化するとしている。

銀行の95%は既にデジタル化戦略の策定を計画しており、39%が戦略を完成させたうえで自社の成長戦略に組み込んでいる。一方、中銀はQRコードや電子財布、モバイルマネー、クレジットカードなどを使った決済の利用を後押しするとしている。

エコノミストのゴ・チ・ロン博士は、決済のデジタル化は世界経済に大きな変革をもたらしていると説明。新型コロナウイルス流行がそのスピードをさらに加速させたとしている。

一方、ベトナム・デジタル化イノベーション研究所のホアン・グエン・バン副所長は、新型コロナで決済デジタル化の必要性が高まる中、政府による指針策定が早急に必要になるとしている。


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