【マレーシア】半導体のシルテラ、180nm車載BCDを量産

【亜州ビジネス編集部】

ファウンドリー(半導体の受託生産)のシルテラ・マレーシアは27日、180ナノメートル(nm)の車載用BCD(バイポーラ・CMOS・DMOS)プロセス製品が量産段階に入ったと発表した。車載半導体の品質規格「AEC-Q100」で、使用温度範囲がマイナス40度〜プラス150度の「グレードゼロ」の認証を受けている。同社は、2018年に自動車業界の品質マネジメント規格「IATF16949:2016」を取得して以来の、車載分野での重要な節目になったと説明した。

BCDは高精度アナログ機能向けのバイポーラ、デジタル機能向けの相補性金属酸化膜半導体(CMOS)、パワー・高耐圧向け二重拡散金属酸化膜半導体(DMOS)の3種類の異なるプロセスを1つのチップ上に同時に実現した技術。モーター駆動と制御機能を統合しているため、車載半導体分野で広く利用されている。

シルテラは1995年設立。ケダ州クリムに月産能力4万6000枚の8インチウエハー工場を構える。今年3月、情報技術(IT)サービスのダガン・ネクスチェンジ(DNex)に買収された。主要製品はCMOSロジックIC、耐高圧IC、混合信号IC、高周波(RF)IC、BCD、パワーディスクリートICなど。最高で90nmまでの微細化に対応できる。


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