【中国】技能人材区分が5→6段階に、「特級技師」新設

【亜州ビジネス編集部】

最上位の新設を通じ、中国の技能人材区分がさらに細分化される。人力資源社会保障部は15日、国家職業資格を有する技能労働者に関し、これまでよりさらに上位レベルの「特級技師」を試行的に設けると発表した。

より高い技術の習熟を促す狙い。第一線で活躍する優秀なエンジニアに対し、企業の高級職員と同等の待遇を与え、休暇、戸籍、住居、医療、子女教育などを保障するよう求める。

日本の「技能士」に相当する技能労働は、技術レベルや職歴に基づき中国では「初級工」「中級工」「高級工」「工人技師(技師)」、「高級工人技師(高級技師)」の5段階に分類されている。これが今後、6段階に増える格好。うち高級技師に関しては、資格を得るために15年前後の職歴が必要だ。

中国の技能労働は、足元で概算2億人を数える。うち高級工以上(=高技能人材)は5000万人を超えるものの、慢性的に深刻な人手不足に悩まされてきた。求人倍率に関しても、長期にわたって「1.5倍」を上回って推移している。


亜州ビジネスChina
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