【インドネシア】自動車の奢侈税減免措置、年末まで延長

【亜州ビジネス編集部】

財務省は、8月末を期限としていた一部自動車の奢侈税(PPnBM)減免措置を今年末まで延長する決定を下した。

新型コロナウイルス禍で消費が低迷する中、中所得層の購買意欲を刺激する狙い。ロイター通信などが伝えた。

同措置は今年3月に始まり、いったんは予定通り8月末で終了。ただ商業省が継続を要請する中、消費刺激に向けて再開した格好で、9月に減免措置が適用されなかった取引の過払い分は払い戻しの対象となる。

この措置のもと、奢侈税は排気量が1500cc未満の二輪駆動車の場合に免除される。1500〜2500ccの二輪駆動車は半額、1500〜2500ccの四輪駆動車は25%減額となる。

財務省国庫政策局のフェブリオ・カカリブ局長は、「自動車販売が増えれば工場の稼働率も大きく回復する」とコメント。また減免措置を継続しても、販売が増えることで2兆2000億ルピア(約2兆2000億円)の税収増が見込めるとした。完成車メーカーだけでなく、部品メーカーの業績回復にもつながるとしている。


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