【マレーシア】8月新車販売は前月比2.5倍、店舗再開で

【亜州ビジネス編集部】

マレーシア自動車協会(MAA)が発表した2021年8月の国内新車販売台数は1万7500台となり、前月比で147.0%増となった。

6月からのロックダウン(都市封鎖)で営業を停止していたクアラルンプールや首都圏セランゴール州など都市部のショールルームが8月半ばから再開したことで大幅に増えた。ただし前年同月比では67.5%減と落ち込んでいる。

セグメント別にみると、乗用車は前月比204.4%増の1万5064台(前年同月比69.0%減)、商用車は14.0%増の2436台(53.5%減)だった。

1〜8月の販売台数は27万3757台で、前年同期から4.4%減少。乗用車は6.1%減の24万3851台、商用車は12.7%増の2万9906台だった。

8月の生産台数は全体で前月比403.1%増の1万3961台(前年同月比72.2%減)だった。乗用車は439.4%増の1万2897台(73.1%減)、商用車は180.7%増の1064台(53.4%減)。1〜8月の生産台数は前年同期比2.2%減の25万8024台。乗用車は4.3%減の23万9065台、商用車は35.8%増の1万8959台だった。

国内では新型コロナウイルス流行の影響で6月初めから全国的なロックダウン入り。こうした中、6月の販売台数は276台にとどまった。7月にはサバ州とサラワク州でショールームの再開が認められたことで2775台に回復。8月半ばから大都市でも再開したことで回復が加速した。

MAAは、9月の自動車販売がさらに回復すると予想。活動制限の緩和に加え、自動車の販売サービス税(SST)の減免措置が年末まで延長されたことも後押しするとみている。ただし一部のメーカーでは半導体不足が生産に影響する可能性を指摘している。


亜州ビジネスASEAN
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