【タイ】路線バス公社、運行委託で電気バス400台を導入へ

【亜州ビジネス編集部】

バンコク首都圏で路線バスを運行するバンコク大量輸送公社(BMTA)は、電気バス400台以上を運行委託により導入する計画を明らかにした。経営再建計画がいまだ閣議承認されておらず、車両の新規調達に投資できない状況のため、委託先企業が保守・運営する電気バスを各ルートに投入する方法で、早期導入を目指す。12日付ポストトゥデーなどが伝えた。

新型コロナウイルス流行の影響で乗客数は一時的に1日10万〜20万人まで落ち込んでいたが、現在は60万人以上に回復している。その上、老朽化や故障などで車両が不足していることから、新規車両の導入を急ぐ。運行委託により、過去10年間に300億バーツかかった修理費の節約にもつながると見込む。2カ月以内に台数や投入するルートなどの詳細をまとめる。

BMTAの経営再建計画は、2019年に早期退職制度などが閣議承認されたものの、20年に運輸省が提案した運賃引き上げなどはいまだ承認されていない。BMTAの負債は増加傾向にあり、19年は1270億バーツ、20年は1320億バーツ。現在は1400億バーツとなっている。


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