【亜州ビジネス編集部】
観光・スポーツ省の集計によると、2021年11月の外国人来訪者数は前年同月比で29.8倍となる9万1255人だった。前年同月に新型コロナウイルス流行の影響で落ち込んでいたため、反動で大きく伸びた。また、新型コロナ対策の活動制限の緩和が進み、11月1日からワクチン接種などを条件に63カ国・地域からの入国者の隔離義務を免除する措置が導入されたことで、前月比でも4.5倍となった。
前年同月を上回るのは8カ月連続。20年は新型コロナ対策の入国禁止措置で4〜9月に来訪者ゼロが続いていた。10月に政府が外国人に対する特別査証(ビザ、STV)を導入し、ロングステイ(長期滞在)目的で滞在する外国人観光客の受け入れを再開したが、11月の来訪者は3065人にとどまっていた。
21年11月の国・地域別の来訪者数の上位
◆ドイツ=1万1588人
◆米国=7960人
◆英国=7592人
◆ロシア=5836人
◆フランス=4816人
このほか、中国が2328人、日本が2238人などだった。
1〜11月の外国人来訪者数は前年同期比97.1%減の19万7372人。新型コロナ流行前の20年3月までは通常の入国が可能だったことから、大幅減となっている。国・地域別では、◆米国=2万1238人◆ドイツ=2万975人◆英国=1万7352人◆フランス=1万1341人◆ロシア=9554人――の順に多く、中国は8528人、日本は5805人。減少率はいずれも90%を超えた。