【マレーシア】22年の成長率5.6%予想、前年から加速=HSBC

【亜州ビジネス編集部】

金融大手HSBCは、マレーシアの2022年の国内総生産(GDP)成長率が5.6%になるとの予想を発表した。

21年の成長率は正式に発表されていないが、3.6%だったと推計。新型コロナウイルスワクチンの接種率がアジアで最も高い国の一つであり、コロナ禍からの回復が早いとみている。ニュー・ストレーツ・タイムズが17日付で伝えた。

HSBCは、マレーシアで新型コロナ対策が今後強化される可能性はあるが、政府がロックダウン(都市封鎖)を再び講じることはないと予想。21年6月から約2カ月にわたり全国的なロックダウンが講じられたが、今後は別の対策が選択されるとみている。

HSBCは、外国直接投資(FDI)ではマレーシアがベトナムを抜いて東南アジア首位に立っており、製造業の持続的な成長が見込めると分析。また外国からの投資拡大に伴い、通貨リンギは米ドルに対し過去12カ月で最高値近くに達しているとした。

製造業については、21年6月からのロックダウンの影響で受注残が多く、これが22年の輸出拡大を促すと分析。一方で内需も堅調になると見込んでいる。

金融政策については、マレーシア中央銀行が政策金利である翌日物政策金利(OPR)を22〜23年に1.00%引き上げると予想した。中銀は21年初めから4度にわたり利下げを行い、その後は1.75%に据え置いている。


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