【タイ】21年の会社設立15%増、4年ぶりプラス

【亜州ビジネス編集部】

商務省流通事業開発局の発表によると、2021年の会社設立登記数は前年比15%増の7万2958社だった。新型コロナウイルスのワクチン接種の進展や、新型コロナ対策の活動制限の緩和などがプラスに影響し、4年ぶりに前年を上回った。27日付クルンテープ・トゥラキットなどが伝えた。

業種別では、建設業(7029社)、不動産業(3386社)、運輸業(2258社)の順に多かった。運輸業はインターネット通販の需要が高まったことで、3位にランクイン。以前まで3位以内に入っていた飲食業は、新型コロナ流行の影響で上位から外れた。全体の登録資本金総額は2%減の2298億851万バーツだった。

一方、全体の倒産数は8%減の1万9326社で、建設業(1535社)、不動産業(1035社)、飲食業(575社)の順に多かった。資本金総額は3倍の3843億7683万バーツだった。

同局は、22年の登記数を7万〜7万5000社と予測。政府による消費刺激策の実施や、外国人観光客の本格的な受け入れ再開がプラスに影響すると見込む。新型コロナの流行は年央に落ち着くとの見方を示した。

12月は13%増

21年12月の登記数は前年同月比13%増の3705社だった。プラスは5カ月連続。業種別では建設業(390社)、不動産業(250社)、飲食業(126社)の順に多かった。飲食業は8カ月ぶりに3位以内にランクインした。全体の資本金総額は32%減の183億128万バーツだった。

一方、倒産数は5%減の5709社、資本金総額は33%増の222億4395万バーツで、21年末時点の企業数は80万9110社、登録資本金総額は19兆5700億バーツとなった。


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